注文住宅を建てる前にまずは土地探し!何を見て決めるべき?
「注文住宅を建てる前の土地探しで行き詰まっている」「土地探しのために何から始めたらいいのかわからない…」そんなふうに悩んでいる方はいませんか。今回は、いい土地と悪い土地の条件、土地探しの始め方やその前の下準備についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
いい土地・悪い土地を決めるものとは
その土地がいい土地か悪い土地かを決めるものは、具体的にどのような条件なのでしょうか。一般的にいい土地の条件としては、最寄り駅から近いところに学校やスーパー、病院などがあって住む環境に恵まれている、広い道路に面していて道路との高低差がない、間口が広い、土地の大きさが40坪くらいで手ごろである、などが挙げられます。しかし、これらはあくまで一般的なものです。人それぞれ考え方は違うので、何を重視するか、何が気にならないかによって評価は違ってきます。
また、建物の依頼先によってもいい土地、悪い土地の評価は変わってきます。たとえば、工務店の場合ですと、予算と建築法規以外は何も制約がないため、複雑な条件の土地でもそれに合わせたプランを組むことができ、形が複雑な家を建てたとしてもコストが大幅にアップするということはありません。なので、一般的に悪い土地とみなされるような土地でも、問題はないといえます。
また、ハウスメーカーの場合ですと、こちらは最初から基本的な仕様が決まっているので、広い道路に面していて、規格内に収まるような40坪前後の整形地、つまり一般的にいい土地とみなされるような土地が向いているといえます。もし規格から外れてしまうと、コストが大幅にアップしてしまいます。そして、建築家の場合ですと、こちらも工務店と同じで予算と建築法規以外は何も制約がないため、複雑な土地でも問題はないといえるでしょう。
土地探しをするには何から始めるべき?
土地探しをする場合、まずはインターネットで情報収集をする方が多いと思います。もし、インターネットで探してみてもいい土地が見つからなかった場合は、土地の購入を希望する地域の周辺にある不動産会社を訪ねることをおすすめします。なぜかというと、そのような不動産会社は地域密着型であり、インターネットに載っていないような土地の情報を持っていることが多いからです。
また、そのような土地はすぐに売れてしまう場合もあるため、条件のよい土地があったらすぐに知らせてもらえるようなよい人間関係を築いておくとよいでしょう。また、一戸建てのマイホーム建築を考えているなら、同時に工務店やハウスメーカーを探しておくと、土地と家づくりの予算を検討できます。
また、土地の購入を希望する地域が今住んでいる近辺なら、折込チラシもチェックしておきましょう。土地が販売される時に、インターネットや広告で大きく広める前に、近辺の人々に限定的な情報として売り出しを行うというケースはよくあることです。また、土地の購入を希望する地域に実際に足を運んで、歩いて探してみるのも1つの手です。中には、広告費を抑えるためにインターネットやチラシなどで宣伝せず、現地に看板を立てているのみというケースもあります。
このような土地はこの看板を見た人からの問い合わせを待っている状態なので、不動産会社の売り出しやチラシでは情報を得ることが難しいものとなっています。また、予算に合った土地がなかなか見つからないという場合は、国土交通省などが公表している情報を活用して土地価格について調べてみるとよいでしょう。
希望条件に合った土地を見つけるための下準備
希望条件に合った土地を見つけるためには、どんな準備が必要なのでしょうか。
まず、希望条件に優先順位を立てておきましょう。駅から近い方がいい、土地の広さはこれくらいがいいなど、求める条件はたくさんあるでしょう。しかし、すべての条件を満たす完璧な土地など、この世に存在しないといえます。よさそうな土地があっても、完璧を求めるあまり、買い逃してしまったり、なかなか購入に踏み切れなかったりしては時間だけが過ぎてしまいます。駅から近いことは譲れない、土地の広さは希望通りでなくてもいいなど、希望条件を整理して「これは譲れない」という順に優先順位を立てておくとよいでしょう。
次に、土地に関する知識をつけておきましょう。家を建てる際にはさまざまな規定があります。たとえば、建築物の敷地は面している道路に2メートル以上接していなければいけないという決まりがあったり、建ぺい率や容積率、用途地域などによって建てられる家の大きさが決まったりなどです。せっかく土地を購入しても条件が満たされていなかったら、希望する家が建てられなかったり、別途料金がかかってしまったりすることもあります。土地の購入後に後悔することのないように、知識をしっかりつけておきたいものです。
いい土地と悪い土地は人それぞれの考え方や依頼先によって変わってくることがわかりました。また、土地の購入後に後悔する、もしくはいつまでたっても購入に踏み切れないということがないよう、しっかり知識をつけて優先順位を立ててから探したいですね。インターネットだけでなく、不動産会社やチラシなど、情報を上手に活用して理想の土地を探しましょう。